2月29日未明、高知県南国市や香南市などで揺れや音を伴う「衝撃」を感じた人が多くいた。「ゴゴゴという地鳴りがした」「ドーン!というすごい音がした」といった声があるほか、ネット上でも地震ではないかと一時騒ぎとなった。いったい何だったのか?
体験した人の話を総合すると、「衝撃」があったのは29日午前1時10分前後。県中東部の安芸市や香南市、南国市のほか、高知市でも感じた人はいる。
「縦揺れがした」「子どもが地鳴りで目を覚ました」「ものすごく速いものが横を通った時の衝撃波のように感じた」などの体験談が多い。香南市野市町の女性は「家がミシミシとして、地震だと思った」と話す。「外が光った」という証言もある。
地震説が多いようだが、高知地方気象台は「体に感じない揺れも含め、この時間帯に地震は起こっていない」とする。さらに、当時の気圧配置は安定しており、四国の南海上の雨雲も何十キロも離れていたことから、竜巻を含む突風や雷の可能性も「まずないだろう」としている。
では、隕石(いんせき)か!? これについては国立天文台(東京)が「隕石なら多くの目撃情報があるのが一般的。ネット上にも情報があふれるので…。今回は目撃情報はないんですよね?」と、やんわり否定する。
戦闘機などが音速飛行したときに、激しい爆発音のような音と衝撃波を発生させる「ソニックブーム」という現象もある。
これについて中国四国防衛局報道室は、自衛隊機の飛行情報などは「ない」とし、米軍機だった可能性についても「午前1時の訓練はないのではないか」との見方を示す。在日米軍の動向を監視している民間団体のメンバーも「米軍は日曜日にあまり訓練をしない。よほどの緊急事態でない限り、午前1時に飛行はしない」と話す。
結局、真相は謎のままだ。
2月29日の夜中に高知県南国市などで謎の衝撃波!?
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