日銀総裁、スキャンティな昇給をゲット
(Bank of Japan Chief Gets Scanty Raise)
2016年1月27日 午後12時8分 JST
ホンゴウ・ジュン 【ウォール・ストリート・ジャーナル】
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2016/01/27/bank-of-japan-chief-gets-scanty-raise/
黒田東彦日本銀行総裁は日本の企業に賃金を上げるよう圧力をかけていた。黒田氏はそれを、より強い国内消費とアベノミクスの成功を促すことへのカギとみている。
しかし総裁は今年、乏しい昇給を得ることになりそうだ。
日銀発表の情報によると、3月31日終了の会計年度に黒田氏は、3480万円(294,270ドル)の給料を得る。それはまだ米国連邦準備制度理事会の議長が得る199,700ドル以上であるが、10年前の日銀総裁より4.4%少ない。
しかし黒田氏は、賃金が上がらないことに慣れているかもしれない。2013年に前職のアジア開発銀行の頭取から日銀総裁へ移ったとき、黒田氏の給料は40%下がった。
取締役の賃金は、資格のある人々を引きつける必要だけでなく、彼らの技術と地位の必要に応じて決定されると、日銀は言う。
政府はおよそ5分の1、国の経済を拡大するために最低賃金を年3%上げようとしていると、安倍晋三首相は言った。
日本の経済は、あやまたず「緩やかに回復している間に、2%の物価目標を成し遂げる」途上にあると、黒田氏は先月の演説で言った。
しかし、2%のインフレが「賃金の十分な上昇で支えられる場合に限り、明確に持続可能である」と、彼は付け加えた。