子会社の巨額損失、東芝が内訳開示 東証の指摘受け
東芝は17日、米原発事業子会社のウェスチングハウス(WH)が2013年と14年の3月期に出した計1600億円の巨額損失について内訳を公表した。
東証の開示基準に該当していたためで、16日に東証の指摘を受けて開示した。
WHは現在の為替換算で、13年と14年の3月期に計1600億円の資産価値を切り下げて損失にする「減損」を行った。
内訳は、13年3月期は東京電力福島第一原発事故を受けて世界各地で原発の新規建設が延期された影響で830億円、
監視システム関連で300億円を減損。14年3月期も新規建設で470億円を減損した。
東芝によると、東証の開示基準では子会社の損失が連結純資産の一定割合にのぼる場合、開示が義務づけられている。
東芝広報は「子会社であるWH単体の減損ではなくWHグループ全体の減損のため、基準に当たらないと考えていた」と釈明している。
http://www.asahi.com/articles/ASHCK3DW1HCKULFA00C.html