VW排ガス不正、健康被害は「米国民数十万人に及ぶ」:調査結果
VWの不正車両から排出された汚染物質により、米国において生じる医療費および関連する社会的負担は、4億5,000万ドルに達するという研究が発表された。軽度の体調不良を含めると、悪影響は数十万人に及ぶという。
フォルクスワーゲン(VW)の不正車両(日本語版記事)から排出された基準値を超える排ガスは、米国で約60人の寿命を10~20年縮めるだろう、という研究が発表された。
もしVWがリコールを行わなければ、これらの不正車両が最終的に廃棄されるまでに、この汚染によりさらに140人の寿命よりも早い死が引き起こされる恐れもあるという。ただし、もしVWが2016年末までに不正車両を改善できれば、大気汚染に関連した約130人(上述の140人の93%)の寿命よりも早い死を回避できると、研究グループは推定している。
学術誌『Environmental Research Letters』に10月29日付けで発表された今回の研究では、有害物質は慢性気管支炎などの原因にもなり、軽度の体調不良を含めると、悪影響は数十万人に及ぶと主張。今回の汚染によって生じる医療費および関連する社会的負担は4億5,000万ドルに達すると見積もっている。
以下ソースで
http://wired.jp/2015/11/02/vw-emissions/