日本刀といえば、美術品や武具として主に男性の愛好家の間で人気が高いが、最近は若い女性たちが
熱い視線を送っている。名刀を擬人化したイケメン・キャラクターによるオンラインゲームのヒットがきっかけで、
キャラのモデルになった刀剣をひと目見ようと展示会などに女性が集まるようになったのだ。これをきっかけに、
刀剣の質感や匠の技などに本格的に魅力を感じる女性もいるようで、香川県丸亀市の市立資料館で
10日から始まった刀剣の展示には初日だけで千人を超える女性が殺到、関係者を驚かせた。
丸亀城の敷地内にある市立資料館で始まったのは、江戸時代に丸亀藩を治めた京極家の資料を公開
する展覧会「京極家の家宝展」。彼女たちのお目当ては、「ニッカリ青江」(国認定重要美術品)と呼ばれる
名刀だ。それは、オンラインゲーム「刀剣乱舞-ONLINE-」が関係している。ゲーム内で「ニッカリ青江」は、
緑色の髪で右目を隠した長身の美男子姿で描かれ、登場キャラクターの中でも人気上位だ。
同資料館には、約3カ月前から「ニッカリ青江」の公開を知った女性らからの問い合わせが相次ぎ、
展覧会初日は各地から大勢のファンが詰めかけ、開館前に長蛇の列ができた。開会セレモニーで
丸亀市の梶正治市長は「多くの人、特に若い女性の方々にお集まりいただき非常にありがたい」と
あいさつ。初日の来館者数は1889人で、一般企画展の休日の来館者の約6倍に上った。
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