「徒歩で国境越えるべからず」、シリア難民が自転車でノルウェーへ
[オスロ 25日 ロイター] - 欧州へ流入する難民や移民の急増に伴い、バルカン半島からドイツなどへ向かう主要な陸路が封鎖されるなど、新天地を求める人々にとっては安全なルートを見つけることが難しくなっている。
そんな中、シリアからロシアを経由してノルウェーに入国しようとした難民が、ロシアの法律が「徒歩」での国境越えを禁じていることから子供用の自転車に乗ってノルウェー側に渡った。見ていた国境警備隊は笑って黙認したという。
シリアから来たハティブさん(25)は、タクシーで国境に到着。ノルウェー側への100メートルを、リュックサックとギターを背負い、購入した小さな古い自転車をこいで、歩くことなく無事に渡りおおせた。ハティブさんによると、自転車はうまく動かなかった上、大きなスーツケースも引きずっていたため転びそうになりながらの「入国」だったという。
欧州を目指す難民や移民の一部にとって、このルートは地中海を経由するより安全かつ安上がりになっている。ノルウェー警察によると、国境には150台程度の自転車が乗り捨てられているという。
そーす http://jp.reuters.com/article/2015/09/28/syria-refugee-idJPKCN0RS0DT20150928