ポケットのライターから出火、死亡事故も 注意呼びかけ
重政紀元
2015年7月24日17時21分
ポケットに入れていたライターから出火し、衣服が燃えて、やけどにつながる事故が相次いでいる。死亡につながる
重大事故も発生しているため、消費者庁は24日、注意喚起をした。
死亡事故があったのは6月8日。兵庫県内の男性が上着のポケットに入れていた使い捨て型のライターから出火、
やけどにより搬送先の病院で死亡した。原因は調査中だが、正常なライターでも着火レバーから手を離した後に
しばらく残り火が出る場合がある。完全に火が消えないままポケットに入れたため、燃え広がったとみられている。
消費者庁の統計によると、ポケットに入れたライターからの出火は今回の死亡事故以外に少なくとも43件発生
している。うち21件でやけどがおき、4件は重傷だった。事故調査をした9件中7件は残り火が原因とみられ、着火
レバーにごみが入り、微量なガスの漏れが続いていたケースもあった。
消費者庁は「10秒以上連続してライターを着火した場合、残り火が出る傾向が強い。使用後は火が完全に
消えていることを確認するとともに、ごみが入らないようにしてほしい」と呼びかけている。(重政紀元)
http://www.asahi.com/articles/ASH7S4SFFH7SUTIL02L.html