集まって涼しさ分け合う「クールシェア」
群馬県は、冷房の利いた公共施設や商業施設などに集まって涼しさを分け合う「ぐんまクールシェア」の取り組みを始めた。
今年度が初の試みで、各家庭でのエアコン使用を控えて、夏場の消費電力を抑えるのが狙いだ。
クールシェアは2012年、環境省の呼びかけで全国的に広がった。県環境エネルギー課によると、県内では図書館やデパート、公園など約110の施設が「クールシェアスポット」に登録。「クールシェアで来ました」と窓口で言うと、特典を受けられる施設もある。
クールシェア初日の20日、伊勢崎市西小保方町の商業施設「スマーク伊勢崎」ではキックオフイベントが行われた。イベントでは、環境カウンセラーの片亀光さんが、地域の住民同士で公民館をはじめ、自宅や知人宅を持ち回りでクールシェアスポットにする試みなどを提案したほか、前橋市を中心に活動するシンガー・ソングライター「kuku」さんがゆったりとしたテンポの曲を爽やかな声で歌い、音楽で“涼”を演出した。
同施設ではクールシェアの実施に合わせて、普段は立ち入り禁止となっている、はるな中央ゲート前の水場「ウォーターオブジェ」を開放。猛暑日となったこの日は、多くの子どもたちが「気持ちいい」「冷たい」などと歓声を上げながら遊んでいた。
同課は「家庭での節電だけでなく、人が集まることで地域の活性化も期待できる。自宅でエアコンを使わずに我慢する高齢者もおり、外に出かけるきっかけづくりにしたい」としている。
クールシェアは8月31日まで。スポットの一覧は県のホームページから確認できる。県は期間中も参加施設を募集しており、問い合わせは同課(027・226・2817)。
2015年07月22日 13時26分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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