「五輪教育」全国の学校で選手招き授業など、文科省会議案
2020年東京五輪・パラリンピックに向け、文部科学省の有識者会議は9 日、全国の小中高校などで障害者スポーツや
他国の歴史・文化などを学ぶ教育(オリ・パラ教育)に取り組むべきとする中間まとめ案を示した。
五輪・ パラリンピック選手を招いた授業をしたり、障害者スポーツを体験したりし、子供たちに五輪への理解を深めてもらう目的だ。
オリ・パラ教育に先行して取り組んでいる東京都では、五輪・パラリンピックに出場した選手を学校に派遣し、
子供たちと一緒に運動したり、大会での体験を話してもらったりしている。
「ブラインドサッカー」など障害者スポーツを体験する学校もある。
戦争や紛争のさなかにある国が参加することで停戦などが成立したり、国際親善などに寄与したりした
五輪・パラリンピックの意義も学ぶ。参加各国の文化や歴史も学習する。
学習指導要領にパラリンピックについて記述することも求めた。
障害者が スポーツを通じて社会参加することの重要性などについて、子供たちに理解してもらう。
オリ・パラ教育を広げるため、文科省は大学やスポーツ団体と連携し、各地に拠点をつくる。
15年度はモデル事業として3県を選び、筑波大の協力を得て研修プログラムを作り、小中高校で授業もおこなう。
16年度以降は拠点となる大学を増やし、20年までに全都道府県の学校でオ リ・パラ教育に取り組むことをめざす。
社会人向けにはボランティアで20年東京五輪・パラリンピックに関わる人材育成が重要と指摘。
大学などへ公開講座やオンライン講座を開くよう求めた。
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO89137220Q5A710C1CR8000/