ユンケル委員長、合意の方法伝授でギリシャ首相と連絡-当局者
2015/06/30 19:49 JST
(ブルームバーグ):欧州連合(EU)欧州委員会のユンケル委員長が29日にギリシャのチプラス首相と連絡を取り、そこからでも
救済合意にぎりぎり達する方法の詳細を説明したと、EUの当局者が匿名を条件に明らかにした。
当局者によると、合意するためにはチプラス首相が27日の債権者機関の提案を受け入れることをユンケル委員長とユーロ圏
財務相会合(ユーログループ)のデイセルブルム議長、ドイツのメルケル首相、フランスのオランド大統領に書簡で伝えることが
必要。同提案は国際通貨基金(IMF)と欧州中央銀行(ECB)、欧州連合(EU)が同意したものだという。
チプラス首相はさらに、7月5日実施の国民投票で提案受け入れに票を投じるよう国民に働き掛けることを約束しなければ
ならない。これらが満たされれば、ユーロ圏財務相会合が開かれ措置の承認が可能になると当局者は説明した。
オーストリアのシェリング財務相は30日ウィーンでの政府会合前に、「まだ交渉する用意がある。ギリシャを交渉の場に呼び戻す
努力は今も続いている」と述べた。
原題:EU’s Juncker Said to Be in Touch With Tsipras on Greece Accord(抜粋)
http://www.bloomberg.co.jp/bb/newsarchive/NQR6T86KLVR701.html