マグロ大量死 同じサバ科の「スマ」4割死ぬ 5月28日
東京の葛西臨海水族園で飼育されている クロマグロなどが大量に死んだ問題で、水族園はマグロの飼 育を再開できるか判 断するため、今月22日に水槽に同じサバ科のスマを入れましたが、28日までの1週間でおよそ4割に当たる12匹が相次いで死んでいることが分かりました。
東京・江戸川区の都立葛西臨海水族園では、ドーナツ型の水槽でクロマグロなどの回遊魚を多いときで190匹飼育していましたが、去年12月以降、次々に死に、ことし3月にはマグロ 1匹が残るだけとなりました。
原因はまだ特定されていませんが、水族園はマグロの飼育を再開できるか判断するため、これまでアカシュモクザメや同じサバ科のスマなど、段階的に種類の近い魚を水槽に入れて観察を 続けてきました。
しかし、今月22日に水槽に入れたスマ29匹のうち、およそ4割に当たる12匹が、28日までの1週間で相次いで死んでいることが分かりました。
水族園によりますと、ほとんどすべては背骨などが折れていて、水槽に衝突したことが原因とみられるということですが、水族園では今後、専門家に依頼して死因を詳しく調べるとともに、スマやほかの魚の観察を続けることにしています。
東京都は、来月中に予定しているマグロの飼育再開については「現段階では予定どおり進めた いと考えている」としています。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150528/k10010094381000.html