◆ 戦後70年「過去と向き合い共有する」 独首相が決意 政府ホームページに
2015年5月3日
【ベルリン=共同】ドイツのメルケル首相、 ゲッティ・共同=は二日、同国にとって第二次大戦の終戦から七十年となる八日を前に、
過去と向き合う決意を示す映像を政府ホームページ で公開した。
ナチスのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)などを念頭に
「われわれには注意深く敏感に対応する責務がある。歴史に終止符はない」と述べた。
メルケル氏は、ドイツにあるユダヤ系の学校や幼稚園を警官が警備しなければならない現状は「恥」だと指摘。
「歴史の知識は学校や社会で広めなければならない」と強調した。
戦後に移り住んだ移民に対しても、ドイツの「過去を共有する」よう求めた。
また、十日にロシアのプーチン大統領とモスクワの無名戦士の墓を訪れることに言及。
ウクライナ危機でロシアと対立していても「第二次大戦の犠牲者を追悼することは重要だ」とした。
ロシアは九日に対ドイツ戦勝記念日の式典を予定しているが、ウクライナ危機を背景に、今年は欧米各国の首脳が欠席を表明した。
メルケル氏は式典を欠席し、十日にモスクワを訪問する。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2015050302000116.html
◆ ナチス本部跡に博物館=「過去に立ち向かう」ードイツ
ドイツ南部ミュンヘンのナチス本部跡に4月30日、ナチスの過去を伝える博物館 「ナチス歴史文書センター」が開館した。
寛容の文化と美術やビアガーデンを誇りとしたミュンヘンがファシズム発祥地となった経緯を検証。
博物館を設置したミュンヘン市のライター市長は「(ミュンヘンは) ナチスの過去に立ち向かう」用意ができたと明言した。(2015/05/01)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2015050100590