オウム裁判:「最後の被告」に厳刑…遺族ら「望み通り」 2015年04月30日
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高橋克也被告が起訴された5事件の主な争点
◇事件から20年、区切りに
被告は地下鉄サリン事件で運転手役を務めながら、17年にわたって逃げ続けた。
「逃亡の間、事件と向き合い、反省を深めた様子はうかがわれない」。
言い渡しは休憩を挟んで約3時間に及んだが、被告が身動きすることはほとんどなかった。
閉廷後に記者会見した遺族の高橋シズヱさん(68)は
「(逃げている間の)被害者や遺族の思いは並々ならぬものがあった。逃亡のことが判決で触れられていて、望んでいた通りの判決が出た」と語った。
オウム裁判の1審は終結した。
教団に拉致され死亡した仮谷清志さん(当時68歳)の長男実さん(55)は
「一番の関心は父の死因だが証言が食い違い、納得できていない。ただ、真剣に裁判に参加できて達成感はある」と語った。
地下鉄サリン事件で妹に重い障害が残った浅川一雄さん(55)も
「事件から20年は通過点と表現してきたが、大きな山を越えた気がする」と振り返った。
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