鎖どいがヒット?:富山・高岡発 海外の和風好きに人気
◇室内インテリアにも活用
雨水がしたたり落ちる様を見られる鎖どいは、わびさびを伝える日本独特の雨どいだ。
富山県高岡市の金属加工業「瀬尾製作所」は、国内で金属製の鎖どいを製造する数少ないメーカー。
同社の鎖どいが、欧米の和風通の間でブームとなっている。
2年前、自社ホームページで英語通販サイトを開設。
ステンレス製の円筒の鎖を重ねたTOH(筒)や、銅製の花形の鎖を重ねたAJIRO(網代)など
7種類を販売する。
購入しているのは米国、フランス、ベルギー、カナダ、中国などの富裕層。
住宅の和風アクセントとして使われる。
米国では金融企業のビル屋上階にある来賓室の外装用に20本の発注もあった。
海外向け通販のきっかけは4年前。
日本語通販サイトをつくったところ、豪州人が「この製品が欲しい」とオーダーしてきた。
同社は「海外向けにチャンスがあるのではないか」と感じ、苦心して英語サイトを開設した。
以来、和風好きの間で口コミなどで広がり、人気となった。
日本では1本約2万5000~7万2000円(税別)だが、
海外向けは、流通費などで1.5~2倍となってしまう。
それでも人気なのは、
「日本文化好きの人が、値段にこだわらず本物を求める証拠」と、瀬尾良輔専務は語る。
http://mainichi.jp/select/news/20150419k0000e020153000c.html