【パリ時事】フランスの極右政党国民戦線(FN)の創設者であるジャンマリ・ルペン前党首(86)は13日、声明を出し、全土で12月に行われる地方選への出馬を断念する意向を表明した。ジャンマリ氏は最近も過激な発言を繰り返し、党のイメージ悪化を懸念する三女の現党首マリーヌ・ルペン氏(46)が出馬辞退を求め、激しく対立していたが、軍配は娘に上がった。
ジャンマリ氏は12月の地域圏議会選に南仏の地域から立候補したい意向だった。声明では「党の運動の勢いをそぐ行動は慎まなければならない」と出馬見送りの理由を説明した。
その上で、自身の代わりに孫娘のマリオン・マレシャル・ルペン下院議員(25)が出馬できるよう関係者の協力を呼び掛けた。マリオン氏はマリーヌ氏のめいに当たり、仏最年少の下院議員として知名度も高い。
ただ、マリーヌ氏が要求する政界引退については「命ある限りは戦いを続ける」と否定。娘との確執については、仏紙フィガロ(電子版)に「がっかりしたが、時間が解決してくれるだろう」と話している。(2015/04/13-20:16)
ソース
http://www.jiji.com/jc/c?g=int&k=2015041300629