日立製作所は23日、英鉄道運行会社ファーストグループから長距離路線向け鉄道車両173両の優先交渉権を獲得したと発表した。鉄道車両と保守契約を含めると2000億円規模の受注になるとしている。
今回、日立が優先交渉権を得たのは、長距離の都市を結ぶ路線に最適で、高速走行可能な車両「AT-300」で、173両(29編成)の納入に関するもの。最終的には、保守契約も含めて受注につなげたい考え。
同車両は、電化区間だけでなく、非電化区間でも走行可能できるよう、車両の床下にディーゼルエンジン付き発電機を装備。また、急勾配でも対応できるよう、エンジン出力を向上するなど工夫を図った。
運行するのは、英都市部のロンドン・パディントン駅と英南西部のペンザンス駅を結ぶ主要路線。同路線で現在運行中の車両が40年以上経過し、老朽化していることから、順次、新車両に置き換える計画。
日立によると、AT-300は、運行計画に合わせて柔軟に車両の編成ができることから、オプションとして30編成が追加される可能性もあるとしている。
以下ソース
http://www.sankei.com/economy/news/150323/ecn1503230028-n1.html