謎のベールに包まれていたファラオの遺骨を分析した結果、暴力にまみれた
壮絶なその最期が明らかになった。遺骨は2014年に発掘されたばかりだった。
古代エジプトの王、セネブカイが生きたのは紀元前1650年から1550 年ごろで、
遺骨が見つかったのはカイロから約480キロメートル南方にある聖地アビドスの埋葬地。
2014年1月、まず4人のファラオの墓が見つかり、このうちの1人がセネブカイと特定された。
最新の遺骨の分析結果では、複数の敵からアヒルのくちばしのような形をした青銅製の斧で
殴打されていたことが判明した。骨まで到達した傷が18もあり、頭蓋骨と背中への打撃が
致命傷になったことがうかがえる。
米国ペンシルバニア大学の考古学者で発掘班のリーダーを務めるジョー・ウェグナー氏は、
セネブカイは複数の敵から切りつけられるなど激しい攻撃を受け、命を落としたとみる。
以下略
http://nationalgeographic.jp/nng/article/20150305/438083/
遺骨には頭蓋骨の前部と後部への打撃を含む18カ所の傷が確認された。
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