「蟻族」の次は「鼠族」、住宅価格の高騰で地下生活を強いら ...
地下室で暮らす人たちは鍵をかける習慣がない
100万人が地下暮らし、「ネズミ族」の実態は 北京 - CNN.co.jp
(CNN) 住宅価格が高騰している中国・北京で、地下室や防空壕などの狭い空間に住む人々の数が増加している。現地メディアで報じられることはほとんどないものの、こうした人々は「ネズミ族」と呼ばれている。
「ネズミ族」の多くは出稼ぎ労働者で、民間住宅には手が出ない。「戸口」と呼ばれる正規の居住許可証を持っていないため、公営の低コスト住宅に入居することもできず、地下に住むことを余儀なくされているのが現状だ。
北京では現在、推定100万人以上の人々が地下で暮らしているとされる。
写真家の沈綺穎氏は、こうした「ネズミ族」の生活ぶりを5年にわたり記録してきた。同氏は当初、地下で暮らしているのはごく普通の人々だと予想していた。だが、その実態を調査してみると、彼らはかなりの「変り者」だったという。その多くは上昇志向が強い若者だ。
同氏はまた、地下生活が思いのほか快適であることを指摘する。夏には湿気を排除するため除湿器を使用。北京で寒さが厳しくなる冬は、地上の家よりも暖かいくらいだ。