米国の銃乱射事件は、とうの昔に国家安全保障上の問題として扱われるべきだった。実際それは我々米国人の国家としての安全保障に関わっている。
銃暴力に関するデータを収集する非営利団体「ガン・バイオレンス・アーカイブ(GVA)」によると、米国では今年に入ってすでに213件の銃乱射事件が起きている。また学校での銃撃で死傷者が出た事件は27件と、教育関連メディアの「エデュケーション・ウィーク」は伝えている。
こんなことが、正常であるはずがない。
どの年をとっても、銃で武装した同胞の市民に殺害される米国人の数はテロリストに殺される数の何千倍にも上る。例えば米疾病対策センター(CDC)によると、2020年の米国での銃による殺人事件は1万9384件。一方、同年米国でテロリストに殺害されたのは4人だった。これは研究機関「ニュー・アメリカ」が調べた数字だ。
米国人は自分たちを特別な国の市民だと考えている。なるほど、米国は確かに特別な国だ。米国ほど大量の武器で武装している国はほかにない。最も近い水準にあるのは長期の内戦に苦しむイエメンだが、それでも人口に対する銃の所有率は米国の半分以下だ。
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https://www.cnn.co.jp/usa/35188116.html