医学界は男尊女卑の闇に包まれていたのか。東京医科大(東京都新宿区)の入試で、女子受験生を一律減点していた問題は、一大学の不正にとどまらず、医学界全体に波及しつつある。女性差別と指摘される背景には、医療現場の過酷な実態が映し出されているが、「女性医師にかかれば生存率が高い」というデータも注目を集めており、医学界の構造変革は急務な情勢だ。(社会部 天野健作)
「悪しき慣行が続いていた」と調査委
「10年前から医学部の入試で、女性が増えすぎて困り、何らかの操作がされているのではとの噂があった。(今回の不正入試は)やっぱりねとの思い。女性が正当に評価されず、長い間あまりにも人権を踏みにじってきた。男女共同参画とかウソばかり」
女性医師らでつくる「日本女性医療者連合」の対馬ルリ子理事(産婦人科医)はそう憤る。
産経ニュース 2018.8.22 01:00
http://www.sankei.com/premium/news/180822/prm1808220006-n1.html