日本チーム「HAKUTO(ハクト)」も参加する民間による月探査コンテストを主催する米Xプライズ財団は23日、「3月末の期限までに月に到達し、賞金を獲得できるチームはないと判断した」として、勝者なしのまま事実上の終了を宣言した。今後、賞金の新たな出資者を探すか、賞金が出ない競争として継続するかを検討する。
財団は、参加する5チーム全てが、資金や技術的な問題で期限までに実行できないとした。「現時点で勝者がいないのは残念だが、多くのチームが月面探査に目前まで近づいた。これまでの成果を誇りに思う」とコメントした。
ハクトの広報担当者は「今後の対応について検討中で、近く発表したい」としている。
コンテストは、月面で500メートル以上移動するなどの課題を最も早く達成したチームに賞金2千万ドル(約22億円)が贈られることになっていた。賞金を出資するIT大手グーグルは、これまで数回にわたり期限を延長してきたが、米メディアによると今回は延長しない意向を示した。(共同)
http://www.sankei.com/life/news/180124/lif1801240040-n1.html