来季から本塁でのクロスプレーが厳しく制限されることになった。捕手はブロック、走者は体当たりの禁止。そのため捕手はホームベースの一角を必ず走者に空けておくことが義務づけられる。危険なプレーを避けるため、米大リーグや国際大会ではすでに導入されているルールだが、また日本のプロ野球が変化するきっかけになるのではないか。
阪神・山田勝彦バッテリーコーチは「けががなくなるのは本当にいいこと」と歓迎しつつ、別の視点でも語った。「見ているファンにとってはどうだろう。見応えのある場面だと思うから、少し寂しくなるかもしれないね」。体と体がぶつかる迫力のあるシーンは、スポーツ観戦の醍醐味だ。野球でその瞬間が唯一、訪れるプレー。共感する意見も多かった。
ただ、開催中の「プレミア12」や直前に行われた侍ジャパンの強化試合で、ブロックと体当たりに代わる魅力が生まれることを期待した。やはり、本塁での際どいタイミングの攻防は目立つ。多くの場合、走者はスピードを落とすことなく、見事なスライディングで本塁を奪った。スピード感のあるプレーは躍動感にあふれ、見ていて楽しいシーンだった。
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