シリアにあるロシア大使館の敷地に砲弾が撃ち込まれ、アサド政権を支援してシリアでの空爆を続けるロシアに対して反発する反政府勢力による報復という見方が出ています。
ロシアのインターファクス通信は13日、シリアの首都ダマスカスにあるロシア大使館に向けて砲弾が撃ち込まれ、敷地内に着弾したと伝えました。大使館員にけがはないということですが、詳しい被害の状況は分かっていません。
当時、大使館の周りには、ロシアがアサド政権を支援して先月からシリアでの空爆に乗り出したことに感謝するため、アサド政権の支持者数百人が集まっていたということです。
この空爆について、ロシアは、過激派組織IS=イスラミックステートを壊滅することが目的だとしていますが、反政府勢力は、ISだけでなく、みずからも空爆の対象になっていると反発していることから、今回の砲撃は反政府勢力による報復という見方が出ています。
また、前日の12日には、ISとは別のイスラム過激派組織「ヌスラ戦線」の指導者がインターネット上に音声の声明を出し、すべての反政府勢力に対してアサド政権やロシアと戦うため結集するよう呼びかけるなど、ロシアの軍事作戦をきっかけにシリアの内戦は一層激化しています。
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