南アフリカ、ヨハネスブルクから北西に1時間。草原地帯をドライブしていると、「人類のゆりかご」と呼ばれる世界遺産に行き着く。アカシアやクサギが点在する500平方キロメートル弱の広大な草地にこのような名前が付けられた理由は、主に地中に隠されている。石灰岩の岩盤を通る洞窟や陥落穴が作る迷路には、化石が大量に含まれているのだ。
9月10日、その人類のゆりかごから、ホモ・ナレディと呼ばれる初期人類の新種が見つかったと発表された。化石の特徴から、私たちヒト属(ホモ属)の非常に初期のメンバーと考えられる。では、このなだらかな丘陵地は、本当に人類発祥の地なのだろうか? それとも、かの有名な二足歩行の猿人「ルーシー」が発見された東アフリカの荒野こそが、私たちのルーツなのだろうか?
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/15/b/091500034/