それはねっぱーが深夜に目が覚めてしまい
小腹がすいたのでハンバーガーを買いに行った帰り道のことだった
「真冬の夜の卓球は寒すぎるよなあ…」と思いながら
奇妙な落書きのある公園の横を通った時に
二階建ての家の窓から複数回ちんぽを
出している男と目が合ってしまったのだ
「こ…で時…がな…人も…心」
ひとしきり出し終えた男は何か囁いているようだった
なぜこんな時間に?こんな場所で?窓からちんぽを?
ねっぱーは必死に思考を巡らせ続けた
2人が出会ってから経過した時間は
倖田來未が現れ立ち去るまでの時間の一割にも満たないものであったが
彼には1560万時間のように思えた
「もしかして」
ねっぱーは腕時計を確認した
「ああ…なるほどね」
得心が行った彼は家に帰ることにした
「今食べちゃおうかな」
買ってきたハンバーガーをほおばりながら歩き始めた
男はただ一言「えらい」と呟きながら窓を閉じた
(ねくたん著『剥けたクリの写真を撮りました』)
【問題】
ねっぱーが腕時計を確認したときの時間は何時だったか答えよ