小さな地方都市だがその日は道路が歩行者専用となり屋台が並ぶ
コロナがなかった時代でもあり浴衣を着た女性や子供達でかなりの人で埋め尽くされた
DQN達もバイクで走りバイクの音も響く
当時仲のよかった俺を含めた男4人がなんの気なしに集まる
男のスペックはジャニクラスのイケメン半DQNが2人、まあイケメンのガチDQN、そしてブサイク俺というメンバーであった
その内ジャニクラスの2人が彼女さんと会わなきゃいけないんでまたなという感じで離脱した
残った俺とガチDQNはチッ女がいるやつはいいよなーなどと愚痴りながら何をするわけでもなくしゃべる
そいつとはさほど深い仲でもなかったので話もはずまず
しまいにDQN仲間と連絡を取り始め暴走していたバイクのケツに乗ってくる的な事を言って消えた
そいつら以外友達がいなかった俺は花火大会の喧騒に一人残されるという最悪の状況に置かれた
花火大会がスタートし打ちあがる花火の大きな音と歓声
俺はそれに背を向け帰路についた
あれから20年 彼らとは連絡はとっていないが子供も産まれしっかりやっているという話も人伝てに聞いた
そして生涯独身おじさんが誕生したのであった