アリさんの体は美しい。その細い細い腕と間接部分がポコッと太いところ。その強弱感がいい。緩急をつけて描かれた線のよう
大きく三つに別れた体。一部一部は楕円形だが繋がっている部分はこれまた細い。その間を切断するもよし、楕円部分を潰すもよし。
強者としての優越感。人間とアリという絶対的な力の差がある関係だからこそ生まれる興奮が僕の中に生まれる。ああ、アリさん。肉眼では確認できないほどに小さくつぶらなその瞳で、見つめてくれ、僕を。
アリさんの細やかな触覚
アリさんのしなやかな四肢
仲間と精一杯に今日も働いています。頑張るアリさん。アリさんにとっては長い長い道のりを今日も行く
それはもう途方もないほどの努力の結晶。積み上げてきた。
それを人間様である僕が上に足を置くだけで。ぐしゃ
優越感とはこのことか。と感じつつ何もなかったかのような顔でいる、と。