なんだこの感じは・・・
今までに無かった感覚が全身を包む。
俺は必死で記憶の糸をたどり違和感の答えを捜す。
こんな筈じゃない、こんな筈では・・・
嫌な汗が額を伝う。
ますます強くなる違和感は俺の神経を削り、脳が悲鳴を上げる。
どのくらいの時間が経ったろうか、突然記憶の糸が一本に繋がった。
そうだこれは柏餅だ。桜餅じゃあない。
葉っぱは食べる必要なんか無かったんだ。
安堵の息を漏らし、手に取った柏餅を見つめる。
「葉っぱごとじゃあ美味いわけないよな」
そうつぶやいた次の瞬間、背後から人の気配を感じた・・・!
???「可哀想に。本当に美味い柏餅を食った事がないんだな。」