川崎中1殺害 複数の刃物使用か 結束バンドで抵抗封じる?
川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学1年、上村(うえむら)遼太さん(13)が遺体で見つかった殺人、
死体遺棄事件で、上村さんは複数の刃物で殺害されたとみられることが23日、神奈川県警への取材で分かった。
捜査関係者によると、上村さんの首に残されていた多数の刺し傷や切り傷は、深さ数センチにおよび、頸(けい)動脈近くまで達していたものもあった。
現場近くで見つかった血の付いたカッターナイフの刃と、これらの傷の形状が一致しないことから、複数の刃物が用いられた可能性が高いという。
これまでの調べでは、上村さんの首の後ろから横にかけて鋭利な刃物で複数回、刺したり切ったりした傷があり、顔や腕にも切り傷があった。
死因は首を傷つけられたことによる出血性ショックだった。
腕には複数の切り傷があったが、抵抗した際にできる「防御創」が手のひらになかったことが分かっているほか、
現場近くで荷物やケーブルを束ねる結束バンドが切断された状態で見つかっており、上村さんが抵抗できない状態で殺害された可能性も浮上している。
また、遺体発見現場から南東に約700メートル離れた公園の公衆トイレで、20日午前3時ごろに発生したぼやの焼け跡から見つかった靴の破片には、
上村さんが履いていた靴と同じ大手メーカーのマークが残されていたことも親族が確認。捜査本部は、犯人が証拠隠滅を図ったとみて調べている。
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