苫小牧市柏原で植物工場を操業するJファーム苫小牧が今月から
発光ダイオード(LED)照明を使ってトマトを栽培する試験を続けている。
LED照明による補光で光合成を促し、増産を実証するのが狙い。
植物工場でのLED導入自体は他にも事例があるが、メーカーや型式が異なる複数の植物用LEDを
性能比較しながら集中的に取り入れるのは珍しい。
高糖度トマトを栽培する第3工場(6月着工、11月完成予定)に本格導入する予定だが
同工場完成を前に通常のトマトを生産する第2工場で、実証試験に着手した。
植物用LED導入には、冬場の日照時間や日中の日照量不足を補っていく狙いもある。
トマトは光合成し、栄養を蓄えるがJファーム苫小牧に出資するJFEエンジニアリングの横浜本社での試験では
LEDを照射した場合の収穫量は照射しないものに比べ、1平方メートル当たり約2割ほどアップしたという。
研究結果を踏まえ、LEDは、蛍光灯などの白い光とは異なる赤色や青色のものを採用している。
第2工場では、日光が到達しない下の方の葉を集中的に補光。
LEDをワイヤでつるし、点灯をつるの上下2段で個別に制御している。当初LEDの取り付けは1畝分(108個)だったが
今月末をめどに6畝分(568個)まで増設する。
JFEエンジニアリング広報室によると、「長さが異なる3種類(国内外3メーカー)のLED(の性能)を比較したり
設置段数を変えた試験は珍しい」としている。
画像等
http://www.tomamin.co.jp/wp-content/uploads/2015/02/1502140059.jpg
以下ソース
http://www.tomamin.co.jp/20150222572