[ロンドン 18日 ロイター] - これまで生物由来物質で最も強い強度を持つのはクモの糸と考えられていたが、英研究チームはこのほど、カサガイの歯が最強の生物由来物質の可能性があるとの論文を発表した。
英ポーツマス大学などの研究チームが18日、英国王立協会の学術誌に掲載した論文をによると、物質を原子レベルの分解能で分析する「原子間力顕微鏡法」という手法を使ってカサガイの歯を分析した結果、極めて硬い針鉄鉱という鉱物が含まれていることが分かった。カサガイは、岩の表面から藻を削り取って食べるのに頑丈な歯を使っているという。
論文の主執筆者であるポーツマス大学のアサ・バーバー教授は、これまでは、クモの糸が最強の生物由来物質と考えられていたが、カサガイの歯がそれ以上の強度を持っている可能性があることが研究で判明した、と述べている。
カサガイの歯は今後、飛行機の機体やF1レーシングカーに使われることが期待されている。
以下ソース
http://jp.reuters.com/article/oddlyEnoughNews/idJPKBN0LO06A20150220