Appleが電気自動車(EV)のバッテリーを製造するメーカーから
トップクラスの人材を引き抜いているとして、裁判を起こされました。
これはAppleがEVの開発を進めているという噂の信憑性を証明するものとなっています。
Apple poaching auto engineers to build battery division: lawsuit | Reuters
http://www.reuters.com/article/2015/02/19/us-apple-autos-lawsuit-idUSKBN0LN04Y20150219
Apple Poaching Auto Engineers to Build Battery Division: Lawsuit - NYTimes.com
http://www.nytimes.com/reuters/2015/02/18/business/18reuters-apple-autos-lawsuit.html
訴えを起こしたのは、アメリカ・マサチューセッツ州に拠点を構えるバッテリーメーカーのA123 Systems。
マサチューセッツ州連邦裁判所に提出された訴状によると、Appleは2014年6月ごろからA123社において
極めて重要な開発業務に携わる5名の技術者を引き抜くための活動を行ったとのこと。
5名の技術者は雇用契約の規定に抵触する形でA123社を離れ、Appleにおける同様の技術開発に携わっているとしています。
A123は訴状で「AppleはA123と同じフィールド(分野)で競争するための大規模な部門を構築しようとしている」と指摘。
同社では、引き抜き工作を受けて退職した5名の元従業員に対しても訴訟を起こしています。
ロイターからの取材に対し、いずれの当事者からもコメントは得られていないとのこと。
A123 Systemsは2001年に創業したリチウムイオン電池の開発メーカーで
オバマ大統領が進めるグリーン・ニューディール政策により政府から2億4900万ドル(当時のレートで約250億円)の助成金を獲得していました。
2011年に発生した同社のバッテリーを搭載した車両の火災事故を遠因として、2012年に連邦倒産法11章の申請を行って破産し
現在は中国系企業に買収されるなど資産の整理を行っています。
A123 Systems
http://www.a123systems.com/
2014年末ごろから、Apple周辺ではEV開発の噂が幾度となく取りざたされており、今回の一件はその噂を裏付けるものとなりそう。訴状では、AppleはA123社以外にも複数の同業メーカーに対して人材工作を行っていることが指摘されています。
以下ソース
http://gigazine.net/news/20150220-apple-poaching-auto-battery-engineers/