特に昨年から今年にかけて海外で大きなバズを起こしたのが、アルバム『Variety』に収録された竹内まりやの代表曲「Plastic Love」だ。
その人気はGoogle Trendによるアーティスト名の検索数の推移でも裏付けられる。「Mariya Takeuchi」の検索回数の推移を調べると(6月15日現在)、2016年までは極めて少なかった検索数が、2017年夏から徐々に上昇して昨年8月にピークに達し、その後は一度落ち着きを見せるも、今年春から再び上昇を見せている。検索されている地域のTOP5は韓国、フィリピン、香港、シンガポール、インドネシア。関連キーワードには「Plastic Love」と表示される。
今、70年代〜80年代の日本のポップスが海外で大きな話題を集めている。
山下達郎、竹内まりや、角松敏生、杏里など、かつて「シティ・ポップ」というジャンル名で紹介されたアーティストの楽曲が、インターネットを介して欧米やアジアの若い世代の音楽ファンの間で人気を博している。
「ヴェイパーウェイヴ」や「フューチャー・ファンク」といった新たな音楽ジャンルの勃興と共に、その元ネタとして“発見”され、評価を高めているのだ。