3月13〜15日にインド・ジャイプルでアジアカップ2015が開催された。日本からは男子は水谷隼(becon.LAB)と丹羽孝希(明治大)、女子は福原愛(ANA)と石川佳純(全農)の4選手が参加し、男子シングルスで水谷が3位入賞を果たした。
水谷は予選リーグとなる第1ステージを3試合全てストレートで勝利し1位通過。準々決勝でアチャンタ(インド)を下し準決勝に進出するも許シン(中国)に2-4で敗れ3位決定戦に回った。3位決定戦では予選リーグでも勝利していた唐鵬(香港)にストレートで勝利し3位入賞を飾った。
丹羽は第1ステージで許シンを3-1で破る大金星を上げるも、金珉鉐(韓国)に敗れ2位で予選を通過。準々決勝でも唐鵬に2-4で敗れ、上位進出はならなかった。7、8位決定戦でガオ・ニン(シンガポール)に勝利し、7位となったが許シンに勝利していただけに残念な結果に終わった。
男子の決勝は許昕と樊振東(中国)。樊振東が3-1と勝利に王手をかけるも、許昕が3ゲーム連取し逆転で勝利。先輩の意地を見せた勝利をつかんだ。
女子は石川が予選リーグ3勝で1位通過するも準々決勝で朱雨玲(中国)にストレートで敗れ5-8位決定戦へ。決定戦では鄭怡静(チャイニーズタイペイ)、徐孝元(韓国)を下し最終順位を5位とした。
一方の福原は予選リーグで劉詩ウェン(中国)に敗れ2位通過となるも準々決勝で徐孝元(韓国)に勝利し準決勝へ進出。馮天薇との準決勝ではゲームカウント3-2とリードを奪うも逆転を許し3-4で敗退。惜しくも決勝進出を逃した。また、3位決定戦でも朱雨玲に敗れ4位に終わった。
女子の決勝は劉詩ウェンと馮天薇の対戦となり、馮天薇が4-2で劉詩ウェンを破り勝利を収めた。馮天薇は予選でも朱雨玲に勝利しており、中国選手2選手を破っての堂々の優勝となった。敗れた劉詩ウェンは2010年のモスクワでの世界選手権団体戦決勝でシンガポールに2敗を喫した苦い経験からか、対シンガポール戦には未だに精神面での課題を残しているようだ。(新保)
● アジアカップ最終順位
【男子】
優勝:許シン(中国)
2位:樊振東(中国)
3位:水谷隼(日本)
4位:唐鵬(香港)
5位:金珉鉐(韓国)
6位:アチャンタ(インド)
7位:丹羽孝希(日本)
8位:ガオ・ニン(シンガポール)
【女子】
優勝:馮天薇(シンガポール)
2位:劉詩ウェン(中国)
3位:朱雨玲(中国)
4位:福原愛(日本)
5位:石川佳純(日本)
6位:徐孝元(韓国)
7位:杜凱琹(香港)
8位:鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
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樊振東との同士討ちを制した許昕(写真は2014アジア競技大会)
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中国選手を倒し優勝の馮天薇(写真は2014アジア競技大会)
http://world-tt.com/ps_info/ps_report.php?bn=1&pg=HEAD&page=TOP&rpcdno=1730#1730