パイプオルガン譲渡先募集 「大切に使い有効活用できる方に」 兵庫・伊丹
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毎日新聞2020年4月17日
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譲渡先を募集することになった大型パイプオルガン=伊丹市中野西1の市立サンシティホール内で2020年4月15日午前10時59分、峰本浩二撮影
兵庫県伊丹市は、市立サンシティホール(同市中野西1)に設置されている大型パイプオルガンの譲渡先を募集している。演奏会などで荘厳で美しい音色を奏で長年市民に親しまれてきたが、維持費用が多額になり、譲渡を決めた。市は「楽器として大切に使い有効に活用できる方に応募いただければ」と話す。
パイプオルガンは1993年に市立サンシティホール1階に設置され、プロを招いた音楽会での演奏や体験教室などで利用されてきた。ベルギー製で、パイプ本数は1696本でストップ数は29。高さ約7メートル、幅約5・8メートル、奥行き約3・8メートルあり、重量は約9トン。購入価格は約7000万円で現在同規模の新品では「1億円は下らない」(同市)とも。
しかし、設置から26年が経過し大規模なメンテナンス作業が必要になり多額の費用がかかることに。加えて、同ホールで健康作りなどを目的とした高齢者福祉事業を重点に置くため、市は今年度でパイプオルガン事業を廃止することに決めた。