USA 米国で人気! トイレを<洋式から和式>に変えるグッズ登場 「便秘の解消」 Korea トンスル(人糞、尿)Ttongsul 「韓国軍の人糞洗顔訓練」 食堂
さて、私たちの生活に欠かせないトイレットペーパーだが、本書によると、ちり紙を含めた「落し紙」が誕生する以前、人々は植物の葉、皮、茎、木片、棒切れ、海藻、縄などで拭いていた。季節性や土地柄で使われるものに違いが見られるが、中でも、かなり多くの地域で使われていたものは「蕗(ふき)」だという。
その理由は、葉が大きいこと、当たりが柔らかくて使いやすいこと、たくさんあること、楽に集められること、身近にあること、など複数ある。また、同じくらい頻繁に使われていたものに「葛(くず)」があり、生い茂る季節の差から夏は蕗、冬は葛、といった具合に分けられていた。
本書は、お尻を拭く材料の違いが、季節の風情を感じたり、風土に根ざして生きる安定感に繋がったりしていたのではないか、と考察している。
ちなみに、落し紙以前の海外に目を移してみると、アメリカのコーンベルト地帯ではトウモロコシのヒゲ、インドやインドネシアの田舎やスラム地域では指と水、サウジアラビアなどの砂漠地帯では指と砂、あるいは小石など、土地に根ざした自然物が用いられていた。