ソース:zakzak 2015.07.06
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150706/frn1507061140001-n1.htm
http://www.zakzak.co.jp/society/foreign/news/20150706/frn1507061140001-n2.htm
国際反捕鯨団体シー・シェパード(SS)による日本の調査捕鯨妨害が問題化して久しいが、
SSがほとんどヤリ玉に挙げていない“捕鯨大国”がある。お隣の韓国だ。何と、日本の調査捕鯨による捕獲頭数の4倍以上のクジラが“漁獲”されているという。同国メディアの衝撃報道 とは-。
「網にたまたまクジラが入ってきてしまった、という論理だが、とても『たまたま』で納得できる 数じゃないよねぇ…」
韓国事情に詳しいジャーナリストの室谷克実氏は、こうあきれる。
室谷氏の解説は後述するとして、衝撃のデータは、ハンギョレ(日本語電子版)が6月29日に
報じた。他の魚類を捕るための網にかかって死んだクジラを獲ることを「混獲(こんかく)」と呼ぶ。
同紙によると、韓国の混獲は2014年は1849頭、13年は1997頭、12年は2751頭に及ぶ
というのだ。ちなみに、日本の年間混獲頭数(13年、水産庁集計)はわずか116頭。調査捕鯨にしても、年475頭(13年度、同)だ。
高知県の定置網漁関係者は「誤って網にかかったクジラは、まず逃すことを試み、それがかなわず死んでしまった場合にのみ引き揚げる。こうしたケースは、県内で年に数回から十数回程度しか起こり得ない」と話す。
前出のハンギョレは「【現地ルポ】混獲を口実に続けられる捕鯨」との見出しが掲げられ、釜山に近い韓国南東部・蔚山(ウルサン)が、混獲で“復興”をとげた様子がリポートされている。
かつて捕鯨基地として栄えた蔚山市の長生浦港は一時、「3、4店の鯨肉屋だけが、捕鯨の村の命脈をかろうじて保つ」状態に陥ったが、現在は「専門店が20店を超え、他のメニューと一緒
に鯨肉を売る食堂まで含めば70店」というほどの活況を呈しているという。
記事は、混獲が実際は不法捕獲である可能性も示唆し、「網にかかったクジラを死ぬまで放って
おいてから申告すれば大金を得ることができる現実がある」との専門家の談話を紹介している。
前出の室谷氏は「韓国での混獲は『捕鯨』とみて間違いないのではないか。韓国では、日本の調査捕鯨を非難するデモも起きているが、自国の公然たる『捕鯨』には目をつぶっている。実に、 かの国らしい話だ」と解説する。
それにしても、韓国の混獲にSSが矛先を向けないのはなぜなのか。
「SSは相手を見ているという説がある。日本の漁船に妨害をしても、せいぜい放水を受ける程度だが、韓国は武力で反撃してこないという保証はない」(室谷氏) ...............