米Freedom of the Press Foundation およびThe Guardian Projectは22日(現地時間)、Androidのスマートフォンを、センサーをトリガーとした監視ツールに変貌させる無償アプリ「Haven」のベータ版をリリースした。
スマートフォンには、加速度や周辺光、カメラ、マイクといったさまざまなセンサーを実装している。本アプリをインストールした端末は、これらのセンサーをトリガーにしてローカルにログを記録させることができる。
たとえば、Havenをインストールしたスマートフォンを箱のなかに入れておき、環境光センサーをトリガーとすれば、開封されたことがわかる。部屋のなかに置いてマイクをトリガーにしておけば、物音がしたさいに記録し何が起きたかわかる。引き出しのなかに入れておき、加速度センサーをトリガーにすれば、引き出しが引き出されたことがわかる……といった具合だ。
ログはローカルで閲覧できるほか、接続経路を匿名化するTorを介して、メイン端末にプッシュ通知が可能。この通知もエンドツーエンドで暗号化されており、第三者がアクセスすることはできない。SMSによる通知も可能だが、この場合第三者のサービスを介して通知することとなる。
なお、Freedom of the Press Foundationの理事は、アメリカ国家安全保障局(NSA)および中央情報局(CIA)の元局員で、NSAが開発した監視プログラム「PRISM」の存在を暴露した人物。今回のソフトウェア開発にも、同氏が深く関わっている。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1098813.html