kaneda_junko@kaneda_junko
男性身体の近現代史を掘り下げ続ける畏友・澁谷知美さんの最新著『日本の包茎』をご恵投頂きました。読みやすい明解な文章で、仮性包茎が日本で誰によってどのように恥とされるようになったが明らかにされる！ 常識だとみなされがちな「恥の感覚」を問う、スリリングな書だと思います。一家に一冊！
https://pbs.twimg.com/media/EuuD68CVgAISwWY.jpg
https://twitter.com/kaneda_junko/status/1363329064698716161
（以下連続ツイート本文のみ）
女性である澁谷さんが男性の包茎の歴史を研究する一つの理由は、男性たちに自分の身体を肯定してほしいからだそうです。男性ではなく女性が、男性の性器にまつわる恥の歴史を、茶化すのではなく真摯に探ることができたことは、日本の男性が恥に縛られていることの一つの証のように思います。
ちなみに仮性包茎が恥ではない時代・地域がある(だからこそ仮性包茎が恥となった過程の探求が重要になってくる)ことについては、『日本の包茎』でも語られています。おなじみ藤村シシン
@s_i_s_i_n
さんによれば、古代ギリシャでは仮性包茎・短小がベストとされていました(アリストテレスなどによる)。
澁谷知美さんが同様の動機・手法で真摯に男性身体の近現代史をえぐりだした珠玉の名著『日本の童貞』も好評発売中！ 童貞はいかにして恥となったのか。文春新書で2003年に出たものが河出書房新社から2015年にリニューアル。
> 日本の童貞 :澁谷 知美｜河出書房新社
> https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309413815/
（「日本の包茎」はこちら）
筑摩書房 日本の包茎 ─男の体の２００年史 / 澁谷 知美 著
https://www.chikumashobo.co.jp/product/9784480017239/