児童手当の使い道データに誤り 厚労省が報告書修正
厚生労働省が6年前にまとめた児童手当の使い道に関する調査報告書でページによってデータが食い違っていた問題で、同省は14日夜、データの間違いを訂正し、ホームページで公表した。
厚労省は、2013年に公表した「平成24年児童手当の使途等に係る調査報告書」で、年収ごとに児童手当の使い道とその金額をアンケートした。このうち年収1000万円以上の世帯が「大人のおこづかいや遊興費」に使った割合について32・0%と記載するページと0・9%とするページがあった。調査の結果、0・9%が正しかったという。現在児童手当を担当する内閣府は「かなり前の報告書であり、間違いの原因は今のところ分からない」と話している。
財務省は「大人のおこづかいや遊興費に使った割合が32%」との誤ったデータを用い、高所得世帯への児童手当について制度見直しを提案していた。データの訂正を受け、財務省も15日、関連資料を修正した。ただ、同じ調査で年収1000万円以上の世帯で「使う必要がなく残っている」との回答が17・1%あったことから、制度見直しを引き続き求めるという。【森有正】
https://www.excite.co.jp/news/article/Mainichi_20191115k0000m010183000c/
毎日新聞社 2019年11月15日 17:21