政府批判のブロガーに禁錮６年、新サイバー法に違反 ベトナム
（ＣＮＮ） ベトナムで環境保護活動を展開していたブロガーの男性が、インターネット上の反政府運動を禁じた同国の新法に違反した罪で、禁錮６年の実刑を言い渡された。
国営メディアによると、ベトナム南部のベンチェでエビ養殖業を営むグエン・ゴック・アイン被告（３９）は、「国家に反する情報や文書の作成・保存・公開・配布」を行ったとして逮捕・起訴された。
国営ベトナム通信社によると、ベンチェ省の人民裁判所は６日、同被告に対し、６年の禁錮と５年の自宅軟禁を言い渡した。
欧州委員会はこの判決について、国際人権規約に違反すると指摘し、同被告の即時釈放を求めた。ＣＮＮはベトナム政府にコメントを求めたが、返答はなかった。
ベトナムはインターネット上の言論取り締まりを強化しており、１月にはサイバーセキュリティー法が施行された。同法では政府批判を禁止し、インターネット企業に対してはユーザー情報を令状なしで当局に引き渡すことを義務付けている。
政府を批判して投獄されたブロガーは多数に上る。
人権団体のヒューマン・ライツ・ウォッチ（ＨＲＷ）によると、グエン被告は台湾の鉄鋼会社、台湾プラスチックグループに対する抗議運動に参加した。同社は有害廃棄物を海洋に投棄して膨大な数の海洋生物を死なせたとして、２０１６年に環境災害を引き起こした罪を認めていた。
ＨＲＷによれば、グエン被告は１６年５月の国政選挙ではボイコット運動を展開し、ベトナムの政治犯を支持すると繰り返し表明していた。
判決では同被告について、「画像・映像・文書を通じ、当局を歪曲・中傷する情報を捏造し、一般に疑念や不安を生じさせた」と判断した。
ソースに画像あり
https://www.cnn.co.jp/world/35138248.html
2019.06.10 Mon posted at 16:41 JST CNN