【廃炉】もんじゅ、核燃料取り出し始まる ID:bSVnWDow

1番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2018/08/30(木) 19:58:42.00 ID:bSVnWDow

福井県敦賀市の高速増殖原型炉「もんじゅ」について、日本原子力研究開発機構は30日、本格的な廃炉作業の第1段階となる核燃料の取り出しを始めた。2022年度までに炉心と燃料プールから計530体を取り出す。扱いの難しい液体ナトリウムを冷却材に使う高速増殖炉の廃炉は国内で前例がなく、47年度予定の廃炉完了に向け、安全確保が最大の課題となる。

「夢の原子炉」として1兆円以上の国費を投じながら、度重なる事故やトラブルで頓挫したもんじゅは本格的な廃炉着手の日を迎えた。原子力機構の児玉敏雄理事長は同日午前9時、職員や協力会社の社員ら約550人を前に「神経を研ぎ澄ませて不具合の未然防止に努めてほしい。これからが本番だ。作業を安全、着実に進めることが地元の信頼につながる」と訓示。午前10時半ごろから、作業班が専用機器を遠隔操作して作業を始めた。

この日は、ナトリウムで満たされた燃料プールから棒状の燃料1体(全長4.2メートル、幅10センチ)を取り出して洗浄し、容器に密閉して水の燃料プールに移す。順調に進めば、夜には初日の作業を終える予定。今後は1日に1体のペースで同様の作業を続け、年内に100体を取り出す。炉心の燃料をナトリウムの燃料プールへ移す作業は来年度以降を予定している。

原発の廃炉では通常、原子力規制委員会が炉心から燃料を取り出した後の計画について安全を審査する。しかし、もんじゅは構造が特殊で、手順が複雑な取り出し段階から例外的に廃炉計画を審査した。

廃炉は4段階に分けて実施される。規制委が認可しているのは22年度までの第1段階のみで、燃料に直接触れるナトリウムの抜き取りなど第2段階以降の具体的な計画は未定だ。原子力機構は改めて規制委に計画を申請する方針。廃炉費用は3750億円を見込む。

高速増殖原型炉もんじゅ
プルトニウムとウランの混合酸化物(MOX)を燃料に、発電しながら消費する以上のプルトニウムを生み出すことを狙った原子炉。核燃料サイクルの中核に位置付けられて1994年に運転開始したが、95年に2次冷却系の液体ナトリウムが漏れる事故を起こして運転を長期間、停止。その後も機器の点検漏れなど不祥事が続き、本来の目的を果たせないまま2016年に政府が廃炉を決めた。稼働実績は250日だった。

ソース(いくつか図表等あり)

廃炉作業:「もんじゅ」核燃料取り出し始まる - 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20180830/k00/00e/040/243000c

2番組の途中ですがアフィサイトへの転載は禁止です:2018/08/30(木) 20:00:52.02 ID:bSVnWDow

>>1 Buzzap!記事

高速増殖炉もんじゅで核燃料取り出し開始、廃炉完了までは「最短」でも30年 | BUZZAP!(バザップ!)
https://buzzap.jp/news/20180830-monju-start-decommissioning/
(一部)
◆原子力機構のダメ過ぎるガバナンス
最高の技術力を持ち、最高度に統制された士気の高い組織がこの廃炉作業を行うのであれば、あるいは国民は信用して過程を見守る事ができるのかもしれません。しかし、結局1兆2000億円をつぎ込んでまともに稼働させられなかったという実績(もしくはその欠如)の原子力機構は残念ながら信用には値しません。

もんじゅの事故と不祥事についてここで振り返ってみますが、そこには原子力機構のガバナンス能力の欠如と隠蔽体質が深く関わっています。

もんじゅは1995年に稼働してすぐにナトリウム漏洩事故が発生、さらに事故現場を撮影したビデオの編集による隠蔽が発覚した上、特命内部調査員としてマスコミの矢面に立っていた動燃総務部次長が死亡、自殺とされるという事件が起りました。

その後2010年には運転再開を目指していたさなか、原子炉容器内に筒型の炉内中継装置が落下する事故が発生。こちらでも装置を現場で担当する燃料環境課長が自殺し、遺体で発見されるという結果に終わっています。2011年6月24日に装置の引き抜き作業は完了しています。

問題はこれにとどまらず、2012年11月には1万個近い機器の点検漏れがあったことを原子力規制委員会が発表。その後の立入検査によってさらに13個の重大な点検漏れが発覚。もんじゅの無期限の使用停止を命じました。日本原子力研究開発機構は9月には点検漏れが全て解消したと報告しましたが、10月には再び点検漏れが発覚するというあまりにずさんな体制が明らかになっています。

そして10月21日には中央制御室の換気をする系統の弁など、最重要の15個の部品を誤って最も重要度の低いランクに誤って分類していたことが発覚。なんと1992年の試験運転開始からただの1度も点検されていなかったことが明らかになりました。

既に原子力機構が現時点でも存在を許されていること自体が不思議なレベルの不祥事のオンパレードですが、同じ原子力機構が廃炉作業も担当しているということはしっかりと頭に入れておかなければならないでしょう。

◆今そこにある事故の危険
そして、廃炉作業時に起こりうる事故の危険としては、原子炉や燃料プールで用いられている液体ナトリウムは空気に触れれば発火し、水に触れると爆発的に化学反応を起こすため、扱いが極めて困難だという事実があります。

不透明なナトリウム中にあり肉眼で見えない燃料体を、遠隔操作で移し替える作業は簡単なものではありませんし、燃料に触れている液体ナトリウムは当然ながら強い放射能を帯びています。

特にもんじゅの原子炉は一般の原発とは異なる特殊な構造で、370体の核燃料が互いに支え合うように入っています。よって原子炉から核燃料を取り出す際には、1体取り出すたびに、ほかの核燃料が倒れないように核燃料と同じ大きさの模擬燃料を入れなければならず、作業の難易度はより高くなっています。

ひとたび事故が起れば火災や爆発に繋がる恐れもあり、放射能漏れが発生する可能性も否定できないのが現状です。燃料取り出し作業の終了が「予定」されている2022年度までは毎日薄氷を踏む日々が続くといっても過言ではありません。

さらに、もんじゅではこの原子炉容器内を満たしている液体ナトリウムの抜き取りを想定していない設計になっているという致命的な問題も指摘


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