不正の三菱マテリアル社長 引責辞任し会長に
大手金属メーカー、三菱マテリアルは、グループ内で相次いだ検査データの改ざん問題の責任をとって、竹内章社長が今月22日付けで社長を辞任すると発表しました。
三菱マテリアルでは、去年11月以降、グループ内の少なくとも５社が、ゴムや銅製品などで検査データを改ざんして出荷する不正を続けていたことが相次いで明らかになりました。
さらに今月には香川県にある三菱マテリアルの工場で製造した銅製品についても、ＪＩＳ＝日本工業規格の水準を満たさない製品を出荷していたとして認証を取り消される事態になりました。
このため三菱マテリアルでは、一連の不正の責任をとって、竹内章社長が今月22日付けで社長を辞任することを11日の取締役会で決めたと発表しました。
竹内社長は代表権のない会長に退き、後任の社長には小野直樹副社長が昇格します。
竹内社長は、ことし３月に、弁護士らの調査委員会が不正の背景などについて、最終報告書をまとめた際には「自分自身が陣頭指揮をとって、責任感をもって信頼回復に努めたい」として社長を続投する意向を示していました。
しかし、その後も新たな不正が明らかになったことで、辞任に追い込まれた形です。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20180611/k10011472321000.html
6月11日 12時23分 NHK