「福島原発事故は未然に防げた」 新しい調査が明らかに
重要な予備発電機は科学者の警告に反して、津波被害の危険がある低地に建造された
https://news.usc.edu/86362/fukushima-disaster-was-preventable-new-study-finds/
ロバート・パーキンス 2015年9月21日 南カリフォルニア大学ニュース
新たな研究によると、1986年のチェルノブイリ・メルトダウン以来最悪の原発事故は、決して起こるはずがなかった。
王立協会の『哲学紀要』に、ビタビエンジニアスクールの研究者コスタス・シノラキスとトルコの中東工業大学のウトク・カノーグは、数千ページは数千ページの政府と工業レポートと、何百ものニュース記事を引用し、2011年の福島第一原発事故までの経緯に注目した。
「傲慢で無知な」設計ミス、制御の失態、そして不適切な危機分析が、津波の前に沿岸の原発に悲劇的な結末を運命付けたことが分かった。
「殆どの研究が事故への反応に注目したが、地震が襲うずっと前に、対処されなければならなかった災害につながる設計問題があったと、我々は発見した」と、シノラク教授（南カリフォルニア大ビタビ市民環境エンジニアリング）は言った。
「初期の政府と工業研究は、機械の故障に注目して、『肝心なことを見落としていた』。適切に措置していれば、津波災害前の研究がディーゼル発電機を将来の災害のかなめと特定しただろう。福島第一原発は、襲われるのを待っているいいカモだった。」
制御の失態
著者らは災害を、「工業的な制御系の、技術的失態」と叙述している。この場合、失態は、原子炉を冷却し続けるバックアップ電源の喪失を招き、その致命的構造が事故につながった。
（以下略）