ベトナム国籍の松戸市立六実（むつみ）第二小学三年のレェ・ティ・ニャット・リンさん（９つ）が殺害された事件を受け、松戸市は来月十一日、同小のある六実・六高台地域で、住民や保護者らでつくる「見守り隊」を発足させる。子どもの見守り活動をする住民や団体の横のつながりを強め、地域全体の見守り活動の機運を高めたいとしている。
だが、事件では、見守り活動をしていた元同小保護者会長の渋谷恭正（やすまさ）被告（４６）が殺人罪などで起訴され、防犯ボランティアの間で「今後どう活動していけばいいのか」といった動揺が広がっていた。
新たに発足する見守り隊では、見守りに参加する各団体が、市六実支所に名簿を提出して隊員を登録する。これまでは各団体が、それぞれのベストや腕章を着けて活動してきたが、市が交付する共通の「隊員証」を身に着けてもらう。子どもたちの登下校時だけでなく、出勤や帰宅時、買い物などの外出時にも隊員証を身に着けてもらい、地域での見守りの目を増やす。
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