ブラジル全土で２８日、テメル政権が進める労働規制の緩和などに反対するゼネストが実施された。公共交通機関が止まり、公立学校や銀行が閉鎖された。各地でデモも起き、暴徒化した市民が治安部隊と衝突した。同国は政治の混乱や深刻な不況に直面しており、ゼネストは２１年ぶりだ。
（中略）
昨年の弾劾（だんがい）裁判によるルセフ前大統領罷免（ひめん）後に誕生したテメル政権は、経済再建を最優先に掲げている。労働者側に手厚い労働条件の見直しや年金の受給条件の厳格化を進めており、複数の労働組合が「労働者の権利を侵害している」としてゼネストを呼びかけた。
http://www.asahi.com/amp/articles/ASK4Y2HVMK4YUHBI00Z.html