魔女「ペニスになぁ~れ♪」キュルキュルキュル-ン 俺「くああああああ!!」 #1

1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2017/07/29(土) 14:40:22.72 ID:rBF+awnO

 あの日から俺はペニスになった。もう2年になるだろうか。
 毎朝五時、魔女は居間にやってくる。彼女は鉢植えに植えられた俺達"飼いペニス"の元にやってくると、
ジョウロで水をかけてくる。俺達は必死で勃起し、できるだけ自分のほうに水がもらえるよう努める。
 ふと横を見ると勃起が冴えないペニスがいた。彼は四ヶ月ほど前にここへ連れてこられたペニスだ。俺達
がここにつれてこられる段階では既に人の姿を失っているため、彼がもともとどんな人間だったかは分から
ない。"彼"などと言っているが、元々男だったかも分からない。ペニスになる前にどんな人生があったにせよ、
いまの状況より悪いものなどそういないだろう。彼は四ヶ月良く頑張ったと思う。
 魔女は水やりを終えると俺達の前から去った。ここから動けない俺達は彼女がいつもどのように過ごして
いるのか知らない。だが、定期的に新しいペニスが連れ込まれるのを見るに、時折出かける用事の中に
ペニス狩りが含まれていることは想像に難くない。
 玄関の戸が開く音がした。彼女が出かけたのだろう。
 居間にある植木鉢は全て埋まっている。俺がここにきてから、植木鉢が増設されたことは一度もない。
次に哀れなペニスが連れてこられるとき、それはすなわち俺達のうちの誰かが処分されることを意味する。
横にいる勃起の冴えない四ヶ月目の彼がいる植木鉢にも、先代の住人がいた。彼も勃起が弱かったことを
覚えている。先代は俺の目の前で植木鉢から引っこ抜かれると、小さく震えた。そのまま居間から持ち出さ
れ、後のことは知らない。
 待っていたのは、死か、それとも更なる地獄か。
 彼を哀れに思うだろうか。この生活から抜け出せるのならば、それは悪いことではないのかもしれない。
 どれだけの時間が経っただろうか、玄関の戸が再び開く音がした。隣の彼が、少し震えた。

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